中国中部にある大手農産物商社は、流通量が増加する果物や野菜に対応するため、冷蔵倉庫の増設を必要としていた。同社は、主要倉庫の近くに1000平方メートルの生鮮保存施設を建設した。

新しい冷蔵倉庫は、最適な温度管理と高い商品回転率を目指して設計された。内部の自動化されたラッキング・システムは、異なる作物セクションにまたがって密に積み込み、簡単にピッキングできる。コンピュータ化された在庫追跡システムにより、在庫レベルがリアルタイムで可視化される。

このプロジェクトで重要視されたのは、空間全体の温度を摂氏マイナス1度から10度の間で均一に保つことだった。また、使用される断熱材と冷凍システムのエネルギー消費量と二酸化炭素排出量を最小限に抑えるための厳しい基準も必要だった。適切な気流と低酸素雰囲気の発生は、長期保存をさらに助ける。

完成後、近代化された冷蔵倉庫は顧客の物流機能とコールドチェーン能力を大幅に向上させた。年間を通じて市場への新鮮な農産物の安定供給を支えている。